今節のバイエルン・DFBポカール準々決勝

今節のバイエルン・DFBポカール準々決勝
	かなり危険だったもののなんとかシャルケには勝てました。ほぼすべて敵のプラン通りの試合だったのに勝ったのはバイエルンという見事な試合でもあったと思います。

レヴァンドフスキの不在をいまのところ何とかできているバイエルンですが、今回はあえて個人的に気になっている今後の不安材料を挙げていきたいと思います。先に最悪の予想を立てて心に保険をかけておく、臆病者がよくやるやつです(笑)。

〇レヴァンドフスキの不在
やっぱり最大の懸念はここでしょう。一応、3月の6試合を凌げば…という事になってますが、順調に回復するという保証はありません。少しでも遅れれば、ドルトムントとの直接対決に出られないという事になってしまいます。ホッフェンハイム戦ではザークツィーがうまくやってくれましたが、彼も若者なので安定して代役を務めきれるかはまだ未知数ですし、今節はミュラーが1トップを務めました。シャルケの戦術を予測した対応かもしれませんが、監督がまだ代役を決めかねている、或いは固定する意思がないという可能性もゼロではありません。

〇あまり使われないオドリオソラ
冬の補強で獲得したものの、ここまで出番は2回だけ、デビュー戦となった途中出場の試合はボアテングの負傷によるかなり終盤での投入、先発した試合も(彼個人の失策ではなかったと思いますが)途中でコマンと変えられています。
ハンジ監督は勝っているときは変えるなという鉄則に忠実なようで、今回のポカールもパヴァールは右SBのままキミッヒをCBに入れたくらいですから余計な変化を起こしたくないだけなのかもしれませんが、一方でオドリオソラの戦術理解度等に満足がいかず使っていないという可能性もあります。
パヴァールが負傷した場合、彼が使えるかどうかは重要なので若干不安ではあります。

〇依然として残るCB問題
とりあえずズーレに関しては今季は戦力に数えられないでしょう。現在はボアテングがいいプレーを見せてくれていますが、今節のように欠場した場合、さすがにキミッヒに代役をさせ続けるわけにもいきません。そして当のボアテングも好調ではあるもののスピード対応にはやはり苦労しており、国内はまだしも今後CLでムバッペやマネ、サラーといったスピードスターと対峙した時に守り切れるのかという不安が残ります。リーグ戦でかなり苦戦させられたヴェルナーや絶好調のサンチョとも、CLでは再戦の可能性が残っています。
さらに、アラバとデイビスを最終ライン左で固定している現在、リュカの扱いも微妙なものになっています。いつかの中継で触れられていましたが、右利きのCBが左CBに入る機会に比べて左利きのCBが右に入る機会は少なく、アラバかリュカのどちらかが右CBでプレーするのをハンジ監督はあまり好んでいないように見えます。せっかくボアテングよりはスピードで勝るリュカを使えないのはちょっともったいないですね。しかもまた負傷してしまったようなので、まずは回復してもらわないといけません。

〇立場が微妙に安定しないトリッソ
出ればそれなりの仕事はしてくれますが、いまいち強烈なインパクトを残せずにいるような気がします。トリッソはプレー精度に波があり、消えている試合も散見されますね。ペリシッチも割と凡ミスの多い選手ですが、決める時はきっちり結果を出すのが違いでしょうか。ただ、ハンジ監督が出場機会を与えて調子を上げようとしている節もあるので今後に期待です。とはいえ、夏には売却候補になってしまうかもしれませんが…

〇ハンジ監督の采配
今のところ、ハンジ監督はゲームの停滞を調整とメンバーチェンジで解決してきている印象があって、ハーフタイムを挟んでの大幅な戦術変更で試合の流れを変えた!みたいな采配はしていないような気がします。…もちろんこれは一長一短で誰もがペップの真似をできるはずはありませんし、戦術変更したがりのトゥヘルやナーゲルスマンが毎回それで成功しているかというとそんな事もないので、今の所大きな問題ではないと思いますが。

とりあえず5つほど書いてみました。心配はすればきりがありませんし、考えようによっては些細な問題ではありますが、目指すはやはり三冠なので、不安が解決されるのに越した事はありません。
まあ、現状のバイエルンはまず好調と言えるので、目下レヴァンドフスキの帰還までポイントを落とさない事さえできれば問題は無いかと思いますが…



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