またもや完勝とはいきませんでしたが、ポジティブな要素も多く見られた試合だったような気がします… ビダルなき今、二点目に至る前に出てのボール奪取はまさにサンチェスに求められているプレイでしたし、急遽出場となったボアテングも攻守に存在感を見せておりました。 監督交代などの劇薬を用いない道を選んだ以上は地道に修正していくしかないわけで、今の所とりあえず結果は出ているのが何よりです。 で、こうなると先日の「例の会見」は実は首脳陣が体を張ってメディアの目を自分たちに向けさせ、チームに集中する時間を与えるための作戦だったのではという見方もできたり…しませんかね(笑)。 事実、あの後三連勝なわけですし… 【追記コメント:2019】 復調の兆しが見えてきたバイエルンです。 絵にも描いている通り、この試合はチアゴの活躍が目立ちました。 というか僕らが見慣れてしまっているだけで、チアゴのワンプレーに集中して試合を見ていれば彼が凄くない試合というのは基本的にありません。 トッププレイヤーばかりで構成されているバイエルンにあっても、チアゴとコウチーニョは素人が見てもまずボールの受け方から他の選手とは違うのが分かり易いと思います。代表戦のアップ中なんかはチームメイトとロングボールを落とさずにずっとキャッチボールやってるのがよくニュースサイトで取り上げられてますね。 試合中だと、人の間にすっと抜け出たところで浮き球を胸トラップで受けて反転、足先でつついて即パスを出すというのをよく見かけます。あまりにも簡単そうにやるので、見ていてたまに「何それ」とつぶやいてしまいます(笑)。 さらにチアゴがそこいらのいわゆるおしゃれパサー達と違う点がハードに守れるところでもあります。アロンソ・ビダルが去ってから中盤の底で起用される事が増えましたが、時にカード上等でしっかり潰しに行ける点、潰す力自体はビダルやマルティネスにはかなわなくとも読みとポジショニングの良さで守れるところを水沼さんが高く評価していました。 一方で、上手すぎるゆえのミスというか、先を読みすぎてるせいなのかなという気がしますが、たまに一瞬油断した隙を突かれてのボールロストや、ギリギリのところを狙いすぎてのパスミスもありますね。ポジションがら、割と失点に直結することもあるので無い方がいいんでしょうけど、まあ毎日がスーパープレイ集みたいな人なので個人的にはこういうのも微笑ましかったりします。 僕がバイエルンを見始めた頃、チアゴは長期離脱中で「なんかすごい技術あるらしいけどずっといない人」というイメージでしたが、復帰してからはレヴァンドフスキやアラバと並んで安定してハイパフォーマンスを見せ続けてくれています。攻めてよし、守ってよしのこの天才プレーヤーは、今後もバイエルンの核の一つで居続けてくれることでしょう… P.S.僕は特にチアゴの小走りなランニングフォームが大好きです。真似すると何か少し足が速くなったような気になれます…
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